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【亞】の玉手箱2

【亞】の玉手箱2

特集「古典力入門」安岡定子氏と対談P18『致知』2018年12月号

​≪15万円の自己投資が人生を決める≫
​致知出版社の人間力メルマガ 2018.11.9​
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龍の姿がまるで映像のように
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竹村 亞希子(易経研究家)
   ×
安岡 定子(こども論語塾講師)​​​

※『致知』2018年12月号【最新号】
※特集「古典力入門」P18
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独学で『易経』の世界に足を踏み入れたという
易経研究家の竹村亞希子さん。その最初の
きっかけは高校時代にありました。
 
           ─────
 
【竹村】
私の場合は小さい頃から活字中毒で、
小学生高学年の頃には文庫本を読んでいました。
小説に限らず、手当たり次第にいろいろな本を読む、
いわゆる乱読ですね。読むものがなくなったら、
父の書斎にある本を読んだりしていました。
最初に読んで惹かれた古典は『荘子』と『老子』でした。
 
【安岡】
それをおいくつの頃に読まれたのですか。
 
【竹村】
高校の2年生か3年生の時だったと思います。
父の書棚にはベストセラーになった
黄小娥の『易入門』もあったのですが、
易占いの本と受けとめていました。
 
20歳の時だったか、東京・水道橋の古本屋
で熊崎健翁の『易占の神秘』を手に入れました。
ある時きちんと読んでみようと思いました。
最初に出てきたのが「龍の話」でした。
 
【安岡】
確か『易経』の冒頭の「乾為天」にある話ですね。
地中に隠れていた潜竜が飛龍となって大空を舞い、
最後には亢龍となって衰退していくという……。
 
【竹村】
はい。最も古い帝王学だと後で知りました。
淵に潜んでいた潜龍が力をつけ、
飛龍となって天をかけ巡り、
最後は亢龍となって衰退するという、
龍の成長に喩えて栄枯盛衰を教えています。
人生や会社組織、あらゆる物事に通じる
原理原則として読むことができます。
短い文章ながら想像力を掻き立てられて
映像がリアルに浮かんできました。
 
これが『易経』との本格的な出合いでしたね。
 
それから易の本を読み漁ったのですが、
どうも物足らなくて、最初に大きく広がった
イメージを満たしてくれる解説書がなかったのです。
 
ある時、名古屋の古本屋で、
30万円はするはずの高島嘉右衛門の
『高島易断』4巻本が18万円で売られていました。
立ち読みした時に震えがきました。
 
私の探していたのはまさにこれだと。
カタカナと漢字だけの本ですが、
幸い昔から難しい本は読み慣れていたので、
漢籍の素養が特別になくても楽に読めました。
 
これを逃したら、いつまたこの本に出合えるか分からない。
店主さんに「いまは8千円しかないけれども、
2週間以内に必ずお金を持ってきますから」とお願いしたところ、
「あんたみたいな若い子がこんな難しい本を読むのか」
と意気に感じて15万円にまで安くしてくださったんです(笑)。
 
【安岡】
そうでしたか。それほどまでに魅了されたのですね。
 
           ─────


上記『高島易断』は増補『高島易断』上下2巻本(八幡書店)¥38,880と
写真その他の資料で多少の違いはありますが、基本的に同じ内容です。

私が最初に購入したのが上記40数年前に購入した4巻本(大判)で、
当時は国会図書館にしかない、古書店でも珍しいとされていました。
1982年にその増補改訂版が5巻本として出版され、
自宅用と事務所用に2セット購入しました。
当時は10万円代でしたが、新刊を安く手に入れたと喜びました。

そうそう、最初に購入した4巻本は、読み込んだのと
コピーしたり書き込んだのでボロボロになりました(笑)
 
1982年に出版された増補『高島易断』全5巻


下記は、増補『高島易断』上下2巻、八幡書店


外見は立派で綺麗な装丁だけれど、
古い原版をコピーしたため活字がつぶれた箇所もあるし、
縮小版になったので物凄く字が小さくて非常に読みづらい。
拡大コピーして読む方がよいかも。
でもこれのお蔭で多くの人が読めるようになりました。
それに、この上下2巻本が出たお蔭で、
大判の5巻本もネットや古書店で3~8万円と安くなりました。
5巻本の方が字が大きく活字も明瞭で遙かに読みやすいです。
 
         ☆
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雑誌『致知』 特集「古典力入門」 2018年11月1日 発行/ 12 月号
​ ピックアップ記事/対談
   「こうして古典力を磨いてきた」

竹村亞希子のオフィシャルサイト
http://www.aki-ta.com/media/2018/20181115.pdf
 



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